ツムラ vs クラシエ漢方の違い|選び方を徹底比較

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。症状が続く場合は医師・薬剤師にご相談ください。

この記事の結論

  • ツムラは医療用漢方シェア約80%の最大手——病院処方の漢方といえばほぼツムラ
  • クラシエはOTC(市販薬)に強み——ドラッグストアで手に入りやすく、錠剤タイプも充実
  • 同じ処方名でも配合比率や添加物が異なる場合がある——効き方に微妙な差を感じる人もいる

## 漢方の視点で解説

漢方の視点で解説

漢方薬はもともと生薬を煎じて飲む「煎じ薬」でした。現代ではこれをエキス顆粒として製品化したものが主流です。ツムラとクラシエは、この「エキス顆粒化」のプロセスや原料の調達方法が異なります。

漢方医学の視点では、処方の「方意(ほうい)」——処方の意図や狙いは同じでも、生薬の品質・配合量・抽出方法の違いが気血水への作用の強さや速さに影響するとされます。これは同じレシピでもシェフによって味が変わるのと同じ原理です。

## 具体的な処方と使い分け

具体的な処方と使い分け

企業比較表

比較項目 ツムラ クラシエ
医療用シェア 約80% 約10%
OTC展開 限定的 充実
処方数(医療用) 129処方 約90処方
剤形 顆粒が中心 顆粒+錠剤
価格帯(市販) やや高め 中程度
生薬調達 自社農場+契約栽培 契約栽培中心
番号体系 ツムラ番号(1〜138) クラシエ独自番号

主要処方の配合量比較(例)

処方 ツムラ(1日量) クラシエ(1日量)
葛根湯 7.5g(医療用) 6.0g(OTC)
防風通聖散 6.0g(医療用) 3.9g〜6.0g(製品による)

※市販品は医療用より1日量が少ない場合があります。

その他の漢方メーカー

メーカー 特徴
小太郎漢方 医療用に特化、独自処方あり
コタロー 細粒タイプ、溶けやすい
三和生薬 生薬品質にこだわり
JPS製薬 OTC中心、手頃な価格

## 知っておきたい注意点

知っておきたい注意点

  • 医療用と市販品では同じ名前でも配合量が異なる——医療用のほうが一般的に含有量が多い
  • メーカーを途中で変更すると効き方が変わったと感じる場合がある
  • 添加物(乳糖など)にアレルギーがある場合、メーカーによって添加物が異なるため確認が必要
  • ツムラ番号はツムラ独自の管理番号——他社には適用されない
  • ジェネリック的な位置づけではなく、各社それぞれが独自の製法を持つ

※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

マニアックメモ

ツムラの正式名称は「株式会社ツムラ」。創業は1893年(明治26年)、初代・津村重舎が「中将湯」(婦人薬)の販売で創業しました。一方、クラシエの漢方事業は旧カネボウの医薬品部門がルーツで、2007年にクラシエブランドとして再出発しています。

面白いことに、ツムラの番号体系は昭和51年に医療保険に収載された順番がベースです。1番が葛根湯、2番が葛根湯加川芎辛夷…と続きます。欠番もあり、この番号は漢方業界の「共通言語」になっています。

生薬の品質管理では、ツムラは中国・ラオス・日本に自社管理農場を持ち、GAP(適正農業規範)基準で栽培。残留農薬検査は400項目以上をチェックしています。

参考:ツムラIR資料、クラシエ公式サイト、厚生労働省薬価基準

まとめ:こんな人におすすめ

  • 病院で漢方を処方してもらいたい人 → ツムラが処方される可能性が高い
  • ドラッグストアで手軽に購入したい人 → クラシエのOTC製品が充実
  • 錠剤タイプが好みの人 → クラシエの錠剤シリーズをチェック
  • 漢方の品質にこだわりたい人 → 各社の生薬調達方針を比較して選ぶ

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※症状が続く場合は医師・薬剤師にご相談ください。